秋のお彼岸 亡き方々とつながる季節

  • 2018.09.19 Wednesday
  • 17:03

明日、9月20日(木)〜26日(水)は「秋のお彼岸」となります。

 

この期間にはそれぞれお墓参りをされて、

再び亡き方々と繋がって頂ければ幸いです。

 

お寺では、参道やお墓の掃除、お花の仕入れ等も終りました。

早咲きの彼岸花も皆さまを迎えるがごとく、すらりと咲いており、

掃除も草木も準備万端です。

 

 

 

また、例年の如く「喫茶陽光」も一室にて期間限定でオープン致します。

大人の皆さまはコーヒーで、お子様にはホットチョコレートなど如何でしょうか。

 

営業時間(?)はお彼岸期間中の午前9時〜17時まで。

全て無料ですのでお気軽にお寄りください。

 

 

また、今回からお部屋に本棚を設置いたしました。

全て仏教関係の本ですが、

精進料理、仏教マンガ、絵本などなど多彩なラインアップを用意しております。

 

住職セレクトの落ち着いたBGMも小音量で流しています。

 

 

ぜひ、お参りの休憩にお待ち合わせにご活用下さい。

 

合掌

 

 

 

お盆が終わって

  • 2018.08.23 Thursday
  • 11:18

8月のお盆も終わり、夏の暑さと共にお寺の忙しさも徐々に終わりが来たようです。

7月と8月は、住職は他のお寺参りや、棚経でほとんどお寺におらず、

2歳の子供と一緒に、一人でお寺を守ってきてくれた妻には感謝しかありません。

 

慰労をねぎらいつつ、これからゆっくりと貯まっていた仕事に向かいます。

 

 

また、早いもので、まもなく秋のお彼岸です。

秋彼岸の郵送物の送付も行いますので、檀信徒の皆さまにおかれましては宜しくお願い申し上げます。

 

合掌

 

 

 

 

 

 

お坊さんが教える、お盆の迎え方。

  • 2018.08.08 Wednesday
  • 22:28

さて、久しぶりに住職のコラム的な物を書かせて頂きたいと思います。

 

今回のテーマはお盆です。

なぜ7月と8月にお盆があるのか説明したコラムはこちらの記事をご参照ください。 

 

 

今回は「お盆の迎え方」についてお伝えします。

 

「そろそろお盆だから、お盆中にお墓参り行くか」と

考える方もいらっしゃると思いますが、厳密にはその考えは異なります。

 

まずはそこから説明を始めてみましょう。

 

 

 

1、お盆とは

お盆は7月又は8月の13日〜15日までの3日間(最近では16日迄の4日間)に、

ご先祖様や亡き人を自宅に呼び、おもてなしをしてご供養をする仏教行事です。

 

 

つまり、むしろお盆はお墓にいらっしゃるご先祖様を自宅に迎えるので、

お盆にお墓参りをしても「そこに私はいません」となる訳です。

 

 

とはいえ、私のお寺でもお盆中にお墓参りをする方は多くいらっしゃいます。

特にご自宅にご先祖様をお迎えしていない家庭にとっては、お盆だからお墓参り行くかは勿論ありでしょう。

しかし、ここでは古より伝わる正式な「お盆の迎え方」をぜひして頂きたく一筆致します。
特に新盆の方は、親族から後ろ指指されるような事の無いよう、ぜひご一読下さい。
2、お盆の準備
まずはお盆の前に精霊棚(しょうれいだな・せいれいだな)・盆棚(ぼんだな)を作ります。
※どちらも同じ物を指します
これはご先祖様や亡き人へ沢山のお食事をもてなすための言わば食卓ですので、これが無いとお盆は始まりません。
この設営が中々大変ですが、やはり形は大切です。
お正月に門松を飾り、鏡餅を供えると、神様を迎えるという気持ちがあるなしにせよ、厳粛な気持ちになるのと同様でしょう。
お盆に盆棚を作ると、ご先祖様や故人を再び身近に感じることが出来ます。
形の力は偉大です。
ここは何とか踏ん張りましょう。

 

 

 

さて、昨今では3種類ほどの精霊棚の作り方があります。

 

 

仝斗茲茲蠹舛錣訶租の精霊棚

1、 1〜2段の棚をお部屋に設置します。

2、 棚の上にマコモや白い布などを敷きます。

3、 棚の四すみに葉のついた青竹を立て、しめ縄をはって結界をつくり、ほおずきなどを垂らします。

4、 棚の奥にお位牌を安置し、手前に牛馬などの盆飾りを飾ります。

5、 経机を棚の前に置き、リンなどを置きます。

 

 

 

都心部で多く見る精霊棚の飾り方

 

現代の住宅事情では、なかなかスペースがなく,遼楹陛な物を作るのは非常に難しいものです。

その場合は、下図のように仏壇の前に机を置いて、その上にまこもや白い布を敷き、お位牌や牛馬などの盆飾りを置きます。

 

 

スペースがほぼ無い場合の飾り方

しかし、マンションや一般的な住宅だと仏壇の前に机を置くのも難しいと言うのが現実ではあります。

その場合は仏壇の中に直接お盆セットを飾りましょう。

 

 

 

 

 

また、最初にお伝えしたように、お盆が近づいてきたらお墓の清掃を行っておきます。

お墓から亡き方々はそれぞれの家に帰るからです。

 

 

 

 

 

 

3、盆飾りを飾る

 

精霊棚を作った後は、お盆ならではの盆飾りを供えます。

代表的な物を次に掲げました。それぞれに亡き人を想う意味が込められており、その背景を知る事で一層気持ちも入ります。

これらの多くは主に仏具屋さん、ホームセンター、スーパーなどで売っています。

 

キュウリの馬とナスの牛

キュウリは足の速い馬に見立てられ、

「早く家に戻って欲しい」という祈りが込められています。

ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、

「景色を見ながらゆっくり帰って欲しい」「沢山のお土産を持ち帰って欲しい」という祈りが込められています。

 

作り方は割り箸などを折ったものを、ナスとキュウリのヘタ部分が頭になるようバランスよく4本刺すだけです。

ただ、昨今ではキュウリやナスは用いず、わらで模したものを使う事が多いです。

 

 

 

盆提灯

亡き方々が迷わず帰って来る為の目印で、絵柄の入った提灯と白い提灯があります。

絵柄の入った提灯は精霊棚の周りに置きます。

白い提灯は新盆の時のみにお飾りする物で、軒先や窓際、精霊棚周りなどに吊します。こちらは新盆が終りましたら処分します。

※新盆=故人が49日を過ぎて初めて迎えるお盆のこと

 

 

 

ほおずき

迎え火や提灯の灯りを頼りに亡き方々は戻ってくることから、ほおずきも提灯に見立てて精霊棚に飾ります。

しめ縄を張って逆さに吊るすのが伝統的ですが、お供えのお花に添えてもよいでしょう。

 

 

 

まこもの敷物

まこもは薬用成分を含んだ植物で、お釈迦さまがまこものむしろに病人を寝かせて治療された仏話から、お盆の敷物にも使うようになったと言われております。

 

 

 

みそはぎの花

紫色の小さな花を咲かせる「みそはぎ」は萩(みそぎはぎ)とも書かれ、清めのために使います。

器に水を入れ、花を3〜5本束ねたものを供えます。

適宜、このみそはぎでお供物などに水をパッパッと振りかけて下さい。

 

 

 

 

4、迎え火

 

迎え火とは亡き方々が迷わずに帰って来られるよう目印として焚く火の事を言い、主に13日の夕方に焚きます。

焚く場所は玄関・庭先など。

マンションでしたらエントランスの前などでしょうか。

 

火の材料はがらが一般的で、焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きのお皿などの上で焚きます。

尚、古式に則りお墓の前から丁寧にお迎えする際は、お墓で点けた火を提灯などで自宅まで持ち帰り、亡き方々を導きます。

それぞれ火の扱いには十分注意致しましょう。

 

 

 

 

 

 

5、おもてなし

 

さあ、亡き方々をお迎えしたら、滞在中は様々なおもてなしを致しましょう。

次に伝統的な供物をご紹介します。

 

 

野菜や果物、食事

お盆にはごちそうを供えよ。

と、とあるお経に書いてあります。

夏野菜や果物、霊膳も供えたいものです。

また精進料理にこだわらず、亡き人が好きだった物を供えるのが現代の流れでしょう。

 

 

茹でたソーメン

お供えしたお土産を結ぶ紐代わりに使うと言われています。

 

 

子(みずのこ) 

生米、ナス、キュウリなどを細の目に切って混ぜ合わせた物が水の子です。

縁のあるご先祖様や故人様以外にも、

事情があって呼んでもらえなかった魂や餓鬼などへも食べ物が行き渡って欲しいという、美しい願いが込められています。

 

 

 

お団子

ご先祖様や故人様をお迎えしたら、あんこ付きの「迎えだんご」を供え、14日はおはぎなどの「落ち着き団子」。

15日はシンプルな白い団子の「送りだんご」を供える。

という風習もあるようです。

 

 

 

 

 

 

 

6、棚経(たなぎょう)

お盆の期間中には、お寺から檀家様のご自宅へ、ご供養にお伺いする風習があります。

これをといいます。

ご自宅に迎えているご先祖様や故人様を懇ろに供養するために行います。

新盆のご家庭では特に執り行いましょう。

 

 

 

 

7、送り火

 

「送り火」は15日の夕方(16日とも)に、ご先祖様や故人様をお送りするために焚く火の事をいいます。

迎え火と同じく、麻がらなどを焚いてお送りします。

また、この日にちに関しては、地方やご家庭によって異なる事が多いようです。

京都の大文字焼きなどは16日の夕方で、インターネット上では「16日迄」の表記が多いです。

 

また、海や川に灯籠や供物などを流してご先祖さまお送りする「灯籠流し」もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8、まとめ

 

如何でしたでしょうか。

 

お盆の風習は本当に地域でさまざまです。

お盆に必ずサバを食べる地域もあれば、庭先に竹などで作った高燈を立てる地域もあります。

同じ神奈川県でも東と西、海側と山側ではかなり異なる事があります。

 

このコラムは横浜市神奈川区で生まれた住職が見聞きし、体験した一般的と思われる風習を述べさせて頂きました。

ですので、こうしなくてはいけないというものでは決してありません。

 

ここには書かれていなかったり、少し異なる風習がご家庭にはおありだと思います。

その場合はぜひそちらを選んで下さい。そのルーツはおそらくご先祖さまの生まれた地域の風習なのだと思います。

それは、ご家族が大切に守り貫いてきた証です。

それらを更に皆さまのお子様やお孫さんが代々受け継いでいくということはとても素敵なことだと思います。

 

また、少しそれますが、映画「いま、会いにゆきます」で中村獅童さんが、1年後に家に再び帰ってきた亡き妻、竹内結子さんと期間限定の生活をするストーリーはお盆を想像せずにはいられません。

 

何はともあれ、伝統の形というものは私たちの心を調えてくれます。

皆様、どうぞ良いお盆をお迎え下さい。

 

 

合掌

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