宮型霊柩車
- 2016.06.24 Friday
- 21:46
先日、お葬式を陽光院の本堂にてあげさせて頂きました。
その時の火葬場への野辺送りは、今ではちょっと珍しくなった宮型の霊柩車でした。
5,6年振りくらいに拝見しましたでしょうか。
今ではほとんど目にすることがありません。
住宅街を通る火葬場だと、近隣の住民から「いかにも」な宮型に反対があがり、宮型霊柩車が通れなくなったというのが衰退した一因と聞きます。
しかし、宮型霊柩車とはこんなにも美しく立派なものだったんだと思いました。
細部にこだわった彫刻、木のぬくもり、曲線を描く銅板の屋根。
故人様が派手なことがお好きだったから葬儀の霊柩車を宮型にしました。と喪主様が仰っておりました。
宮型霊柩車は街を走っていても目立ちますし、他の車も気を使って葬列を崩さぬよう避けてくれる気がします。
死の尊厳を最大限尊重したのが、宮型の霊柩車なのだなと感じました。
派手なことがお好きだったという、車内の故人様もきっとお喜びになられたはずです。
合掌